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2011/4/30~5/1『環境教育エデュケーター育成』講習報告 Part2

二日目は諏訪監事と私の二人が参加した“Project WET”です。

WET とはWater Education for Teachersの略で、水や水資源に対する認識・知識・理解を深め責任感を促すことを目標として開発された 「水」に関する教育プログラム です。

ということで、この日は水に触れない時間はないくらい水と戯れました。

 

まずはアイスブレイク。写真はその模様です・・・。いきなり、何をしているのやら?という感じですね^^

これは「傷つけられたカゲロウたち」というアクティビティーから取り上げられています。

 

各人、トビゲラ、カワゲラ、カゲロウ、イトトンボの4種類のカードを任意に引いて、それぞれの役に扮します。一人だけ“環境ないストレス要因”という鬼の役が仕込まれていてそれを引いた人が鬼役ですね。

簡単にいえばこの4匹とストレス要因との鬼ごっこなのですが、耐性の弱い生物ほどつかまりやすい状況になっていきます。これがつまり環境負荷(河川の汚染度)を差し、最初は普通にスタートラインに達10Mくらい先のゴールまでストレス要因をかわして走り抜けます。

 

次に、トビゲラは袋を両足はいてジャンプで渡リ、カワゲラは10歩ごとに写真のような体制になり再び歩き、カゲロウは10歩進むとその場を手をバタバタさせながり1週、耐性の比較的強いイトトンボは負荷なしというように。因みに私はそのイトトンボでした(実際の私は非常に耐性が弱いはずなのですが・・・)。捕まるとそれぞれユスリカやオナガウジといった体制の強い生物に代り今度は負荷無しです。

 

何度も続けることにより、耐性の弱い生物ほどストレスに捕まり徐々に絶滅して行きます。今回はストレスが一人でしたがもう一人また一人と増えればイトトンボでもイトも簡単に捕まってしまいますね。

 

こういうリアルな運動をさせることにより、いかに水質の浄化が生物にとって大切かを身を持って体験出来るので子供達はキャッキャ楽しみながら、現実問題に簡単に落としこめるという非常に効果的な目的が達成されるのです。

 

 

大人げなくカワゲラVSストレス対決!

勝利者カワゲラ!!(若いっ!)

次アクティビティーは"地球上で水の割合はどれくらいか調べる”ということで、参加者にまずは聞くと当然7:3という答えが返ってきました。

すると、「ほんとうにそうかしらべてみましょう!」と。「え、どうやって???」そこで写真のように地球が載っているビーチボールを互い違いに投げ合って、そのとき、右手人差し指が触れている部分が陸か海かで自己申告してそれぞれの回数を記録します。今回は100回投げ合ってそれを2回やりました。

すると、見事!①71:29、②68:32とほぼ同じ比率になったんです。これには正直驚きました!

中に入り「水差しをまわそう」というアクティビティーをやりました。

水の大切さを分かりやすく理解しようというもので、1列10人のそれぞれ水利用者と利用歴の書かれたカードを読みながら自分のカップに利用量だけ水差しから抜いて行きます。川上の水力発電業者からスタートして川下の臨海工業用水局長までに水が最後まであるのかどうかを見ます。

 

1回目は少し多めにスタート、当然ながら2回目は半分以下に減らします。当たり前ですがスタートが少ないとゴールまでには水は尽きてしまいます。

 

3回目は同じ量で、各人どうすれば貴重な水をゴールまで保つ事が出来るか工夫しながら入れて行きます。生産の効率化で従来の半分で済むや計画断水をやるといった事をそれぞれ発言しながら。

我が列は“ナイル川”で創意工夫により何とか水はゴールまで残りましたが、当然のことながらスタート時より減っているわけで。

 

 

今回はやりませんでしたが、下流に向かうほど汚染度が増すので水に色をつけるとよりリアルな汚染具合がわかるということです。

 

次に恒例の4班に分かれてアクティビティー実習。

最初の班は「貴重な一滴」。これは地球全体にある水の中で我々が飲める水はどれくらいあるのかを分かりやすく先の水差しのような感じで抜き取って行き最後に残った水が飲める水なんだと分からせます。

 

タイトル通りたくさんあった水が写真のように結局飲めるのはスポイトにあるたった一滴「ポトン。。。」と落とされると、何とも言えない虚しさが湧いてくるくらいホントに貴重なんだな~と実感しました。

 

数字で言われてもピンと来ませんがこうやって「ポトン」とやられると非常にショッキングで子供心にも貴重さが身にしみるのだと思います。

次のアクティビティー「驚異の旅」は2月に宇都宮で体験していたので知っていましたが、またやっても新鮮で楽しかったです。

ここでは自分が水分子となって水循環内を移動する事を理解させます。水が移動する場所を9(雲、動物、植物、川、海、湖、地下水、土、氷河)箇所をつくり、写真のサイコロには移動する場所が書かれてあり、出た場所へ移動し、その際その場所の色のビーズをひもに繋げて行きます。

すごいのがこのサイコロは非常に上手く出来ていて、例えば海に行けば移動の場所はそのまま、海か雲しかないのです。実にリアルに水移動の現実がわかるようになっているんですね。

私も地下水にはまりました。。。地下水だとそのままか川、海しかありませんのでなかなか抜けられなかったです。

そして、ビーズの色が自分の旅を表す事になります。

海や地下水の人は同じ色ばかりですし、川や雲は色んな所に移動できるわけなんです。

次に我が班は「アクアボディー」を行いました。

水が生命体の主要な構成要素であるということを理解してもらうアクティビティーです。

 

9(リンゴ、キュウリ、バナナ、ポテトチップス、人参、ヒト、クジラ、イヌ、割り箸)種類のものの水分含有率の多い順にそれぞれカップに水を注いて順位を当てるというクイズです。手前が監事の諏訪さんです。年の興?さてさてどこが優勝したのか。

分かりやすいものもあれば微妙なものもあり皆さんワイワイいいながら考えていてかなり盛り上がりました。答え合わせも盛り上がるので教える側も非常に楽しいのではないかなと思いました。

 

順位は敢えて書きません^^

 

最後に(本来は導入部でやる)クイズを出し、二人の人間が砂漠で立ち往生し、一人は水以外の食糧1ヶ月分、もう一人は水だけもっていました。さて、どっちがどれくらい生き伸びれるでしょうか?という問題で、結構意外な結末だったのです。答えは敢えて書きません^^

 

オーラスは「水のオリンピック」というまたまた子供達のテンションが上がりのうなタイトルのアクティビティーで、ここでは水の“凝集”“凝着”の二つの特性について学びます。写真はコント風に?水分子がフードの二人真ん中の諏訪監事が物体で凝着を説明しています。写真では非常に分かりにくいですね(^^ゞ

 

 

凝集の最も分かりやすい例が表面張力だということで紐を使って上から水を垂らすと見事に下に伝って落ちて行きます。それがこの画像。

さらに分かりやすく理解する為に各班対抗でコップの水をギリギリまで満たし中にお金を入れ規定線を越えて水があふれるまで何円入れられるかというオリンピックをやりました。

我が班は金額ではトップだったのですが、ちょっと1円玉をいじっていたら、まさに表面張力でひっついてきた水がこぼれてしまい敢え無く失格。。。

その他競技の実例もいくつか紹介されていましたが時間が無いので1種目で終わりました。

 

と、初日に比べてWETは時間通り終了しました。

 

今回の研修で環境教育の内容でしたがこの学習方法そのものはありとあらゆるジャンルで応用できると思いましたし、環境を学びながら理科や算数、社会も同時に学べてしまうと言う、とても効果的なプログラムがあるのだと言う事をしっかり認識いたしました。

 

基本的に子供は勉強より遊びが大好きです。でも、遊びながら勉強が出来ればこんな楽しい事はありません。それは教える側も同じ事で、テンション高く教えていると聞いてる側も乗ってきますよね。

そういう意味でもとても有意義な2日間を過ごさせていただきました。

 

東京農工大学・佐藤先生本当にありがとうございました。

また、参加者の皆様お疲れ様でした。またいつかどこかでお会いできる事楽しみにしております!!