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佐野市環境ネットワーク会議
事務局
(佐野市環境政策課)
担当;藤・小野
〒327-8501
佐野市高砂町1番地 佐野市役所5階
TEL0283-20-3013
FAX0283-20-3046
kankyou@city.sano.lg.jp
午後1時半前から倉阪氏による「エネルギーの地産地消の可能性」と題した講演。
まずは背景として、「政策立案の鉄則・転機の世代としての現代 ・温暖化による影響・原子力発電による発電量の可能性・脱温暖化社会への移行」について独自データ解析によるグラフや資料をし使用しての話がありました。
特に最近政府が行なった「2030年時点での原発比率、0%、15%、20─25%」の意味についての解説は非常によくわかりました。
その後は再生エネルギーとは?定義から始まって、日本における再生エネルギー(太陽光発電・水力・地熱・風力・バイオマス(生物資源)を中心にその他海洋エネルギー(波力・海流力)などの例を上げて日本は再生可能エネルギー資源に恵まれたエネルギー大国であることを話してくれました。
次に全国での再生可能エネルギーの広がりと倉阪さんが提唱した「永続地帯研究」についての話。「再生可能エネルギーは基幹的エネルギー源になるか」「再生可能エネルギーと地域経済政策」「地域における再生可能エネルギーの可能性」「再生可能エネルギーが育つまでの『つなぎ』をどうするか」 「必要な政策」について具体的な事例と数値をあげた解説が行われました。
全部で90枚のスライドが使用されました(すべてのスライドを参加者に参考資料として配布)。
休憩を挟んで
午後3時前から馬上氏による佐野市の資源データを永続地帯指数に変換した解析結果の報告が行われました。馬上氏の計算によると
現在佐野市で作られている再生可能エネルギーは(年間)?
住宅用太陽光発電 :5,245.0kW
事業用太陽光発電 :320.0kW
バイオマス発電 :25,000kW
家庭用需要自給率 :約32.9%
住宅用太陽熱利用 :51.3TJ
事業用太陽熱利用 :1.1TJ
家庭用需要自給率 :約8.3%
自給率1%アップ※1のために必要なものは?
(※1 民生・農水用電力、熱需要)
○太陽光パネル
26,000㎡(3,640kW・約870世帯分※2)
○太陽熱温水器・ソーラーシステム
7,600㎡(約1,900世帯分)
○小水力発電
700kW
○バイオマス発電
1,800kW
というものでした。
住友大阪セメントバイオマス発電所の存在によって バイオマス発電量が他地域に比べて非常に多いこと、家庭用太陽光発電施設の普及率が高いことなどが示されました。
午後3時15分過ぎから第二部ワークショップ開始
進行は千葉大。各班にファシリテータとして千葉大学生が参加。
トランプで参加者を3班編成して行われました。
まずは班ごとにこれまで(午前中の視察から)のことに対して情報を共有するために質疑・応答の時間。
小水力についてや豊富な地下水脈、非常に大規模に存在する採石場跡地、24時間稼働している石灰・セメント工場での余熱利用や発電施設設置の動き、メガソーラー候補地に関する市の方向性等について情報を共有しました。
次に班毎にファシリテータの司会によって参加者が自己紹介をしながら(再生可能エネルギーに対しての意見を加える)、付箋紙を利用して佐野市でのアクションプランのたたき台になるように思ったことを模造紙に貼って、分類分けをする作業。
班の入れ替えを行ってさらに加えていく作業。
まとまった内容を班ごとに代表者が発表を行いました。
1・2班では
「バイオマス・地下水脈(地中熱)・普及啓発教育・小水力・熱利用・太陽光」などの分類がなされ、バイオマスについては運搬コストを安くするようなシステム構築、豊富な地下水脈の現況調査を元とした既設の上水道や下水道官の家庭利用の可能性、普及啓発教育として、「田中正造」をブランドとした(佐野市の再生可能エネルギーを利用した商品に対して)、「田中正造エナジーブランド」、実物を利用したエネルギー教育のプログラムをパッケージとして学校・生涯教育などに提供していく等の話がでました。
3・4班、5・6班でも様々な案がでました(これらの内容は10月15日~21日まで佐野市クリーンセンターでおこなわれる「もったいないフェアー(リンク先は昨年の状況報告)」で展示公開されます。
発表後、全体を通じて 馬上・倉阪氏による講評(コメント)が行われました。
馬上氏からは現在の日本における再生可能エネルギーの出発点は福島第一原発事故である。他の国との比較としてドイツの話をしてくれました。自分の世代としてはこれまでエネルギー教育を受けてこなかった。だからこそ将来をになっていく子供たちに対してエネルギー教育は必要。地域に応じた再生エネルギーの選択が必要ですね。
倉阪氏からは再生可能エネルギーは地域による。5つの手法を地域でどう選んでいくか。太陽光については砕石跡地と空家の利用の可能性。小水力は市内河川でかつて水車が稼働していたので可能性は高い。地中熱の利用として地下水脈が豊富な佐野での可能性は高い。バイオマスが中核になるだろう。既設の日本有数のバイオマス発電所をさらに生かし、山の手入れ林業復活を考えながら今回の固定買取制度をうまく利用していく、薪ストーブ・ペレットストーブ等を活用してエネルギー永続地帯を目指してもらいたい。
最後に佐野市環境ネットワーク会議事務局(佐野市環境政策課長)からお礼とともにコメントをいただきました。「今回のワークショップをきっかけに具体的になにかできるのではないだろうかと思いました。」
**今回のワークショップ発表後の様子については佐野市環境ネットワーク会議のウェブサイト(HOME)及びyouTubeの以下のサイトに動画をアップしてありますのでご参照ください。
http://www.youtube.com/watch?v=eQQx_JQ6ocI&feature=player_embedded#!
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