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佐野市環境ネットワーク会議
事務局
(佐野市環境政策課)
担当;藤・小野
〒327-8501
佐野市高砂町1番地 佐野市役所5階
TEL0283-20-3013
FAX0283-20-3046
kankyou@city.sano.lg.jp
平成24年度森林環境学習支援事業
(企画 佐野市環境ネットワーク会議 田中正造の森と水千年プロジェクト)
Project Learning TreeとProject WILDを活用した
森林環境学習リーダー養成講座 & 「田中正造の森と水勉強会(仮)」発足の会
*佐野市在住者及び通勤通学をしている方、今後佐野で活動を希望している方を優先とします。
1.はじめに
佐野市と東京農工大学は地域連携協定を締結しています。これに基づいて、東京農工大学の佐藤研究室が中心に、小学校での森林環境教育授業を上記のプログラムを利用して行っています。今年度は常磐小学校・閑馬小学校で、総合的学習の時間を利用して計7回の授業を行ないました。「光合成って何?」「バイオマスとは?」「3Rやゴミとは?」このような内容を小学生がゲーム等を通じて理解することができる内容です。実施した各小学校では大変好評でした(佐野市環境ネットワーク会議ウェブサイト参照)。
東京農工大学と佐野市環境ネットワーク会議(以下、SACO-net)は、豊かな森林とそこから生まれる水を将来の子供達に残していくために、地域市民が主体となった持続的な「森林環境に関する授業」等が行えるような仕組みづくりを行っていきます。
2.日程等
①1日目
日時 平成25年3月 9日(土) 午前9時~午後5時
場所 みかもクリーンセンター3階(佐野市町谷町206-13)
http://www.city.sano.lg.jp/shisetsu/08/mikamoclean.html
内容 Project Learning Tree(PLT:プロジェクトラーニングツリー)
得られる資格 PLTエデュケータ-(既にエデュケーターを持っている人はファシリテーター)
3.講 師 佐藤 敬一氏 (東京農工大学 農学部准教授)
佐藤先生はProject Learning
Treeのファシリテーター(上級指導者)をはじめ、環境学習に関するスペシャリストです。東京農工大学と佐野市は地域連携協定の一環で、市内小学校と連携した森林環境学習授業や、市民対象の里山体験講座等を実施しています。
また、佐藤先生はSACO-net会員でもあり、広く市民の方に環境学習に関心を持っていただき、市民レベルでの継続的な環境学習の推進を図れるようにと考えています。
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以下当日の様子。
9:00 受け付け後直ぐに、バードコールと名札を作りました。
東京農工大学(府中市)構内で剪定された、シラカシ・ケヤキ・コナラなどの枝を利用して手作りのバードコールと名札を製作。
9:00 過ぎ開始。
まずは 講師の佐藤さん、アシスタントの東京農工大学の学生スタッフあいさつ。
企画の佐野市環境ネットワーク会議 自然かかり長 谷が今回の企画説明。
Session 1 共通基盤づくり
パワーポイントや国際生物多様性年(2010年)、国際森林年(2011年)等を紹介しながら、アメリカでできたPLT(Project Learning Tree)についての説明を佐藤氏が行う。
2012年 佐野市内の閑馬小学校・常盤小学校で行った内容の一部。
PLT#63 Tree Factory(木は工場)の改良版。樹木の構造と役割を妖精に見立て、参加者で樹木を作るアクティビティ。
はっぱちゃん(葉)→ごはんをつくるよ!(光合成)
芯材→ぼくがささえるよ!(樹体支持)
辺材→水をはこぶぞゴボゴボゴボ!(木部・道管)
形成層→からだを大きくするよ!(分裂組織)
しぶちゃん→ごはんをはこぶよ!(師部・師管)
樹皮→みんなをまもるぞ!(樹体保護)
根→水をすって土をだっこ! (根茎)
これらの構造と役割を理解する。
同じく、森林が「ダム」の役割を果たすことを理解するためのアクテビティ。
森林があると水はゆっくりと流れることを実感する。
同じく、PLT#13 We ALL Need Trees(私たちは皆木が必要)と3R(ゴミと資源)に関するアクテビティ。
グループごとに佐野市でのゴミ分別を実際に行ってみる。
佐野市閑馬小学校4年生対象に前日(クリーンセンター見学)、翌日に行ったものと同じ内容。
11:00 より
Session 2 PLTアクティビティと流れのあるプログラム体験
PLT#33 Forest Consequencesを改良したもので、「プーさんの森をデザインしよう」
架空の街(森林を含む)における森林開発計画に関して、経済的な指標をもとにしながら、グループごとに討論し住民合意形成を行って、街づくりプランを考えていく。
各班ごとに、400エーカーの土地利用をパッチごとに決めていく。
それぞれのパッチについての経済的数値を加えて、エクセル(表計算ソフト:東京農工大学学生制作))のプログラムで計算すると、経済的に持続可能などうかの数値が出てくる。
サステイナブルな森林利用と街づくり。実際の街(佐野)にも応用できる市民合意形成シュミレーションだ。
PLT#50 400-Acre wood(400エーカーの森)、PLT#69 Forest for The Trees(木があって森がある)
14:00~
Session 3 振り返りとPLTの方法論
これまでのアクティビティについてテキストを見ながら振り返る。
同時にテキストの使い方を学ぶ。
Session 4・5
Adopt Activity の準備・実践
班ごとに分かれて、講師が指定したアクテビティを班ごとに1つ選んで、テキスト及び講師の指導のもとに実際にそのアクテビティの準備と実践を行う。
指定されたアクティビティは以下
PLT#8 The Forest of S.T. Shrew (トガチュウの森)
PLT#67 How Big Is Your Tree? (木の身体測定をしてみよう、魔法のシートで二酸化炭素量を知ろう)
PLT#68 Name That tree(あの木の名前)
PLT#68 Name That tree(あの木の名前)
外に行って、いくつかの樹木の葉付きの枝を採取してくる。
対生↔互生 (葉のつき方)
単葉↔複葉 (どこまでが一つの葉)
鋸歯↔全縁 (葉の縁)
分裂↔不分裂(葉の形)
それぞれを説明し、採取した樹木の枝葉はどれに当たるかを考える。
樹木の多様性について考える内容。
PLT#8 The Forest of S.T. Shrew (トガチュウの森)
ある小学生が、学校の近くの森には何も生き物はいないと思っていたところ、森でトガリネズミのトガチュウと出会い、土壌生物等様々な役割を持った生物たちにであっていく。
その物語を人形劇で演じていく内容。
生物の生態系ピラミッド及び多様性を学ぶアクティビティ。
Session 6 振り返えりとまとめ
全体を振り返ってまとめを行いました。
最後に本日の講習会で14名の6時間ファシリテーター
2名の12時間ファシリテーターが誕生しました。
(文責:谷 雅人)
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